Excel VBA Right関数右端から指定数の文字取得

Excel VBAの「Right関数」について解説します。

Right関数とは
構文（引数と戻り値）
解説（使用例）
1. Right関数とRightB関数サンプル
2. セルから指定文字より後ろ文字列を取得する
おわりに
VBAサンプルファイルダウンロードページのご案内

Right関数とは

Excel VBA の Right関数とは、対象文字列の右端（最後）から数えて指定した文字数を返します。

※ 返される文字列は、バリアント型(内部処理形式 StringのVariant)の値です。

Right 関数(Visual Basic for Applications リファレンス)

構文（引数と戻り値）

Excel VBAの関数を使いこなすには、関数の構文を正しく理解しておくことが重要です。

構文

Right(string, length)

引数

引数	説明
string	【必須】職対象元の文字列(式)を指定します
length	【必須】返す文字数を示す数値(式)を指定します

戻り値

戻り値	説明
文字列	string の左端から、*length* 指定数の文字列が返ります

※ string に Null が含まれていた場合は、Null が返されます。
※ length に string の文字数以上が指定された場合は、string が返されます。

戻り値は、全角半角問わずに length で指定した文字数が返ります。（1文字2バイト）

string をバイトデータとして扱う場合は RightB 関数を使用します。
length には取得する文字数ではなくバイト数を指定します。

解説（使用例）

では、ここからは簡単なサンプルコードを作成して使用例を解説していきます。

Right関数とRightB関数サンプル

文字列に対し length 指定数による結果を確認します。

Sub Right_Sample01()
  Dim str As String
  
  '文字数「3」を指定した場合
  str = Right("kurumico.com", 3)
  Debug.Print (str)   'com
  
  '文字数「0」を指定した場合
  str = Right("kurumico.com", 0)
  Debug.Print (str)   '""
  
  '元の文字数より多い「20」を指定した場合
  str = Right("kurumico.com", 20)
  Debug.Print (str)   'kurumico.com
  
  'RightB関数で「6」を指定した場合
  str = RightB("kurumico.com", 6)
  Debug.Print (str)   'com
  
End Sub

実行結果のイミディエイトがこちらです。

1件目、文字列「kurumico.com」の後ろから「3」文字を抜き出しました。

2件目は、字数指定が「0」なので、空白が返されています。

3件目は、元の文字数「12」以上の「20」を指定したケースです。元の文字列がそのまま返りました。

4件目は Right 関数の例です。length の指定はバイト数指定です。1文字2バイトで取得しています。

セルから指定文字より後ろ文字列を取得する

セルのデータを加工して、必要なデータを抜き出す作業は比較的よく行われていると思います。

次のサンプルコードは、A列の「氏名」データから「名」の部分を抜き出してC列に書き出すサンプルです。姓名間には全角または半角のスペースがある設定です。

Sub Right_Sample02()
  Dim str As String, length As Long, i As Long
    
  For i = 2 To 10
    str = Cells(i, 1)
    length = InStrRev(str, " ", -1, vbTextCompare)
    Cells(i, 3) = Right(str, Len(str) - length)
  Next

End Sub

実行結果のワークシート画像です。